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プチコン3号&BIG 非公式初心者講座 : 第1章 はじめてのBASIC

パンくずリスト

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プログラマーからひとこと

BASICは不親切です。
あ、えらい人に怒られるとこわいので、きちんと言いなおします。
プチコンで使える、「なんていうか古いほうのBASIC」は不親切です。

買って最初にさーてどう作るのかなーと思ったら、黒い画面とキーボードだけ出てきてあとは好きにやれとか、ビックリするんじゃないでしょうか。
もっとアイコンとかボタンとかツールとか、グラフィカルなユーザーインターフェースがないとさー、とか思うんじゃないですか。

思いますか。今どきの若者ですね。
きっとモテるんでしょうね。

わたしはちっともモテませんでした。

そんなことはどうでもいいんです。
ここまで読んで、あなたは「そういうのはいいから、さっさとプチコンをやらせなさいよ」と思ったかもしれません。
そこです。
プチコンがわざわざ不親切なBASICを使っているのにも、実はそういう理由があるのです。
この文章だって、できるだけカンタンにていねいに書こうとしたらこうなったのです。
でも、読んでるあなたにとって、そんなことはどうでもいいですよね。そういうことです。

アイコンとかボタンとかツールとか、親切になればなるほど「そういうのはいいから、さっさとやらせなさいよ」ということは増えていきます。
アイコンをタッチしてあっちにドラッグしてこっちのライブラリからぐりぐりしたりするよりも、ダダダッとキーボードを打つほうがずっと早く思った通りにいったりするものなのです。
まあ、BASICをよく知っていればの話ですけど。

そこで、これからBASICのことを色々おぼえてもらおうと思います。
簡単におぼえてもらうために、奥の深い話とかはめったにしません。
もしもあなたの知り合いにBASICやプログラムについて超くわしい人がいても、このページのことは秘密にしておいてください。笑われると恥ずかしいですから。

遠い遠いむかし、はるかかなたの銀河系で……

(この章ではものすごく最初の簡単なところから始めています。「さすがにそれは分かるよ!」という人のために、最後まで飛ばせるようにしておきます。【とばし読み】)

インテリくん

ではソフトを起動してみるところからはじめてみようか。

ワンパクくん

そこからかよ! ミチノリが長そうだぜ!

#ref(): File not found: "screenshot_title.jpg" at page "Mame/Reference/Chapter1"

神崎

まあまあ。最初の画面から「SmileBASICでプログラムを作る」を選べばプログラムのはじまりだね。
&ref(): File not found: "screenshot_menu.jpg" at page "Mame/Reference/Chapter1";
とにかく画面は出てきたけど、ここから何をすればいいの? OK って書いてあるけど……。何がOKなの?

#ref(): File not found: "screenshot_boot.jpg" at page "Mame/Reference/Chapter1"

ワンパクくん

テメエにもあきれたもんだゼ! オレにはこのぐらいのこと、サッパリわからねえな!

インテリくん

自信たっぷりに全面降伏してきたね。まずは文字を表示してみようかな?

ワンパクくん

そこまで甘く見るんじゃねェぞ! このキーボードから……オレの名前だ!

  1. WANPAKU

キー入力 (1)

ハカセ

ワシじゃワシじゃ、プチコンでおなじみのハカセじゃ。
どうやらワンパク君は下画面のキーボードを打つことには気がついているようじゃのう。
アルファベットを打つのはカンタンじゃと思うが、ここではよく使う「特殊キー」について説明しておくぞい。
だいたいパソコンのキーボードのようなモノじゃが、プチコンだけのテクニックもあるから、おさらい気分で読んでくれい。

&ref(): File not found: "key_space.png" at page "Mame/Reference/Chapter1"; スペースキー (SPACE)
1文字だけ空白の「スペース」をあけるキーじゃな。
&ref(): File not found: "key_bs.png" at page "Mame/Reference/Chapter1"; バックスペースキー (BS)
「後ろ向きのスペースキー」というところかの。書いた字を消すのに使うのじゃ。3DSのYボタンでも同じコトができるぞい。
&ref(): File not found: "key_char.png" at page "Mame/Reference/Chapter1"; アルファベットキー、記号キー、カナキー
それぞれ文字のタイプを変えるキーじゃ。一番よく使うのはアルファベットじゃろうか。
&ref(): File not found: "key_shift.png" at page "Mame/Reference/Chapter1"; シフトキー (SHIFT)
キーボードのスミに青色で書かれている字を書くときは、コレを押してからタッチじゃ。3DSのLボタンかRボタンを押しっぱなしでもシフトキーのかわりになるが、コレはなかなかベンリじゃぞい。
&ref(): File not found: "key_caps.png" at page "Mame/Reference/Chapter1"; キャプスロックキー (CAP)
コレを押すと、シフトキーが押しっぱなしになるのじゃ。もう1回押せばカイジョされるぞい。
&ref(): File not found: "key_enter.png" at page "Mame/Reference/Chapter1"; エンターキー (ENTER)
3DSのAボタンでもかわりになるんじゃが、このキーのことは、これからセツメイがあるじゃろう。
インテリくん

タッチでキーを打つのは正解だね。ここで、"WANPAKU"のあとにENTER(エンター)キーを押してみよう。

神崎

「ENTER」は英語で「入る」っていう意味だけど……?

インテリくん

「コマンドを入れる」っていう言い方もあるよね。そういう「入る(ENTER)」なのさ。メールっぽく言えば「送信」かな。

ワンパクくん

プチコンにオレからのアツいメッセージを送信するってワケか! オーケー、ENTERだ!

  1. WANPAKU
  2. Syntax Error
  3. OK
ワンパクくん

……?

神崎

(あちゃー……)

ワンパクくん

……よ、読めねェ! シュンタ……エックス……イロロ……?

インテリくん

そこからなんだ。
これは「シンタックス(文法)・エラー」。おおざっぱに言いかえれば、「何を言っているのかわかりません」ということかな。

ワンパクくん

なんだと!? オレのメッセージが伝わってねえのか?

インテリくん

日本語や英語があるように、プチコンにはBASIC語で言わないといけないのさ。書き直してみよう。

  1. PRINT”WANPAKU”
神崎

」はキーボードの一番上の段、左から2つ目 &ref(): File not found: "key_quot.png" at page "Mame/Reference/Chapter1"; だね。よし、ENTER!

  1. PRINT”WANPAKU”
  2. WANPAKU
  3. OK
インテリくん

ちゃんと表示されたよ!

ワンパクくん

……。

インテリくん

どうしたのワンパク君、ナットクしてない顔じゃないか。

ワンパクくん

イヤ……ワルかねェんだけどよォ……ジュウジツ感に欠けるっつーか……。

神崎

たしかに……まあ……エラーになる前と結果はあんまり変わらないよね……。

インテリくん

じゃあ、こういうのはどうかな?

  1. CLS

#ref(): File not found: "screenshot_ok.jpg" at page "Mame/Reference/Chapter1"

ワンパクくん

! イッキに画面が消えたじゃねェか!

インテリくん

今度は操作してるって感じだろう。これはCLS命令。「シー・エル・エス」と呼ぶ人も多いけど、もともとは「クリア・スクリーン(画面を消す)」の略だよ。

ワンパクくん

た……たしかに一歩レベルアップした感がなくもないゼ! だが……こんなチョウシで1回1回ENTERって、プログラムのイメージとなんか違うっつーか……。

神崎

映画やテレビで見ると、もっと何十行もいちどに打ってるよね。

インテリくん

なるほど。1つの操作のたびに、いちいちOKを待つのはおかしいかもね。じゃあ、本格的にプログラムをしてみよう!

#ref(): File not found: "screenshot_edit.jpg" at page "Mame/Reference/Chapter1"

インテリくん

&ref(): File not found: "screenshot_editkey.jpg" at page "Mame/Reference/Chapter1";
&ref(): File not found: "key_edit.png" at page "Mame/Reference/Chapter1"; を押すと、このEDIT(エディット)モード画面になるんだ。左上に1って書いてあるね。行ごとに番号が増えていって、この番号の順に命令をこなすようになっているんだよ。

神崎

「EDIT」って「編集」って意味だよね。プログラムを編集できるということなのかな?

ワンパクくん

わ……分かるような分かんねェような話だが、とにかく今までオボエたコトを全部書いてみるゼ!

キー入力 (1)

ハカセ

ワシじゃワシじゃ、プチコンといえばハカセと言われとるハカセじゃ。
EDITモードに入ったことじゃし、さらに1歩上の特殊キーをショウカイするぞい。

カーソルキー
文字を書く場所が「カーソル」じゃ。画面でチカチカしとる「┃」が見えるじゃろ? それじゃ、それじゃ。そのカーソルを上下左右に動かすキーがカーソルキーじゃな。実はカーソルキーは下画面のキーボードにはないのじゃ。かわりに、3DSの十字ボタンを押すとカーソルが動くぞい。
&ref(): File not found: "key_del.png" at page "Mame/Reference/Chapter1"; デリートキー (DEL)
バックスペースキーに似ておるが、こっちはカーソルのうしろにある字を消すのじゃ。使い分けるとイガイにいいものじゃぞ。
&ref(): File not found: "key_ins.png" at page "Mame/Reference/Chapter1"; インサートキー (INS)
フダンは文字の上でキー入力すると、字がはさまるように書き足されるじゃろう(なんのコトかわからなければ、ジッサイにやってみい)。そこでこのキーじゃが、押すとカーソルのカタチが■に変わって、上書きモードになるぞい。このモードでは文字の上でキー入力すると、そのまま上書きされるのじゃ。
  1. CLS
  2. PRINT”WANPAKU”
神崎

あれ? 今度は CLS と打っても画面が消えないね。

インテリくん

EDITモードでできることはプログラムを打つだけで、結果は出ないのさ。プログラムの結果を出すために、ここで &ref(): File not found: "key_direct.png" at page "Mame/Reference/Chapter1"; で、今さっき使っていたDIRECT(ダイレクト)モードの画面に戻しておこう。
&ref(): File not found: "screenshot_directkey.jpg" at page "Mame/Reference/Chapter1";

#ref(): File not found: "screenshot_ok.jpg" at page "Mame/Reference/Chapter1"

ワンパクくん

さっきの画面にモドってきたんだな。だがこれはこれでナニも変わってねェじゃねえか?

インテリくん

じゃあ、もうひとつ新しいことをおぼえよう。これを入力してENTERを押してごらん。

  1. RUN

#ref(): File not found: "screenshot_wanpakuok.jpg" at page "Mame/Reference/Chapter1"

神崎

あっ、OKがひとつしか出てないよ! 今までだったら画面が消えた後にもいちどOKが出ていたよね。

インテリくん

そのとおり。EDITモードで1行目に CLS、2行目に PRINT”WANPAKU” と書いたろう。その2つを上から順に、つづけて実行したんだね。これがプログラムというものさ。

ワンパクくん

さっき使ったRUNってのがプログラムを動かす命令ってワケか! ライト・ナウ!

神崎

そういえば英語で「RUN(ラン)」は「走る」って意味だけど……?

インテリくん

コンピューターがプログラムを上から順に走っていくようなイメージかな。たまに「ゲームを走らせる」という言い方を聞くだろう。あれはもともとこのRUN命令からきているんだよ。

ワンパクくん

さっきからテメーら、コマかいコトにこだわりすぎだぜ! ヨウするに命令をこのノリでオボエてけば、BASICが使えるってこった!

今回のまとめ

DIRECT(ダイレクト)モードとEDIT(エディット)モード
&ref(): File not found: "key_direct.png" at page "Mame/Reference/Chapter1"; &ref(): File not found: "key_edit.png" at page "Mame/Reference/Chapter1";のボタンをタッチして切り替えます。
EDITモードではプログラムを編集し、DIRECTモードではプログラムを実行します。
PRINT命令
PRINT”(好きな文字)”
中に書いてある文字を表示します。
CLS命令
CLS
画面から文字をぜんぶ消します。
RUN命令
RUN
プログラムを実行します。
キー入力
だいたい見た通りですが、「十字ボタンでカーソル移動」「Yボタンで1文字消す」「Lボタンでシフトキーのかわり」あたりはおぼえておくといいでしょう。
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