プチコンまとめWiki (初代/mkII)

NO KEY JUMP からの作り込みポイント

1:デザインの見直し
　キャラが小さかったので、32x32の４倍サイズに 　SPSCALEで拡大。
　空間が寂しかったので、時刻表示してみました。（おまけ）
　ジャンプ処理中に、色々なエフェクトを入れてます。
2:ゲーム処理の見直し
　最高スコアを999mにしています。
　減点計算が1秒単位だったものを、1/100秒単位になっています。
　ただし、スコア計算後、スコアを整数化しています。
　ジャンプ演出時間を短くしています。
　パワーメータの仕様を変更
　100到達で減算に、0到達で加算に変更。
3:ゲーム要素の追加
　アワードを追加。
　これにより、コレクター性、ゲーム攻略要素が加わりました。

スコア計算式

1:基本点
　基本点=Px999/100
　パワーメータ(変数P)の最大値は100のため、
　基本点最大値は999です。
2:減点 　減点=Px(ABS(5-G))/10x999/100
　G=スリープ状態だった時間(1/100秒単位)
　5秒ジャストで、減点が0
　10秒で、減点率50%
　15秒で、減点率100%になります。
　また、条件式でSCORE最低点は、0になってます。

　最終的にスコアは、FLOOR命令で整数化しています。

MEMファイル保存

1:ハイスコアの日付0000/00/00
　10文字x5つ分
2:ハイスコアの記録
　3文字x5つ分
3:プレイ回数(255回まで記録)
　CHR$変換、1文字
4:アワードの獲得フラグ
　１文字につき、8つまで記録可能。
　ただし、今回は1文字7つまでしか使っていません。
　5文字利用
5:スター獲得個数
　51000まで記録
　STR$変換5文字利用。

以上の内容を、76文字で保存

アワードフラグの解説

ビット演算(AND)を利用しています。
これにより、1変数255までの数値の中で、8つまでフラグ管理がおこなえます。
ビット演算については、公式の初心者講座に解りやすく紹介されています。
(もし解らないとするならば、それは公式が悪いのではなく、ビット演算が悪い)
こんかいは、ANDに特化したフラグ管理解説です。

二進数における素数みたいなもの

フラグ管理に使う数字は、決まっています。
CHR$が使える、255までの数字では、
[1][2][4][8][16][32][64][128]
の8つしかありません。
1変数8つまで管理出来るという根拠は、ここにあります。
これらは、10進数の素数のような要素があると考えます。

そもそも、素数とはなんだったか

素数は、[1と、その数でしか割ることの出来ない整数]をいいます。
10進数でいうところの、
[2][3][5][7][11][13][17]…
などをいいます。
これを使って、数字を素数の積で表せます。
例えば、144という数字は、2x2x2x2x3x3とあらわせます。

二進数表記との関連

話を戻します。
たとえば、先程の144を、二進数にします。
[&b10010000]となります。
ここでの、&bは、以下の数字は二進数という意味です。
この数字、8桁目から[128の位]、以下、[64の位][32の位][16の位]……
と振っていくと、
128が一つと、16が一つ。足せば、144になります。
こうみると、[&b10010000]は、128と16がひとつずつありますよー
という意味に見えませんか

AND演算をつかう

ここで、AND演算をつかってみます。
変数Qに128の要素があるかどうかは、
[Q AND 128]
と書きます。
もし、Q=144ならば
[144 AND 128=128]
となります。
また、144には、64の要素は無いので、
[144 AND 64=0]
となります。

フラグ管理に利用

フラグ管理を変数Fにさせます。
フラグ1を、[1]
フラグ2を、[2]
フラグ3を、[4]
フラグ4を、[8]
…と、決めておきます。
たとえば、なにかしらのフラグ変化で、フラグ１がTRUEになったときに、

その後、フラグ３がTRUEになると

とします。
計算式上は、今、変数Fには５という数字になっています。
ここで、フラグ３がTRUEか確かめたい状態になりました。
上記AND計算を条件式に組み込みます。

5は、1と4の要素であるので、上記条件式はTRUE。@FLAG3に飛びます。

これは何に使えるのか

文字数制限のあるMEMにフラグを沢山保存できます。
一番解りやすいのでは、RPGの宝箱管理などに大活躍します。
ロードするたびに、宝箱が元通りなんて…昔のRPGにしたくない。
これをつかえば、MEM$10文字確保するだけで、80個の宝箱が自由自在になります。

追記

フラグ管理に使った、[1][2][4][8][16][32][64][128]の8つの数字は、
Ｆ　ＡＮＤ　３２　のような演算の結果は、0か、そのものの数字しかでません。
よって、

と、したほうが、スマートになります。
また、条件文IFは、!=0を省略できるので、

これが一番短縮した形になります。